派遣社員と聞いてあなたはどのような印象を受けますか?
おそらく多くの方が「不安定な雇用形態」と思うのではないでしょうか。
中には正社員になるのを諦めて派遣社員として生きて行こうと考えている方もいるでしょう。
- 派遣社員の基礎知識について
- 派遣社員として生きていくリスクについて
- 紹介予定派遣という選択肢について
以上を解説していますので、将来的に派遣社員として働こうかなと思ってる方の参考になれば幸いです。
コンテンツ
派遣社員の基礎知識
定義について
登録型派遣(非正規雇用社員)
派遣先企業の仕事の依頼が有るときのみに、派遣労働者と派遣業者との間に雇用契約の関係が生じる状態の派遣。有期雇用派遣ともいう。
「常用型派遣」という働き方もありますが少し特殊なので割愛します。
一般的な派遣社員のイメージはこちらの「登録型派遣」でしょう。
登録から就業開始までの一般的な流れ
Step1 派遣会社の登録会の予約

派遣会社で働くには、まず「登録会」に参加しなければなりません。
登録会は基本的に無料で実施されています。
登録会の日時については夜間でも対応してくれたりと、融通が利く会社が多いです。
- 筆記用具
- 印鑑
- 身分証明書
Step2 登録会でスキルチェックや面談を行う

登録会に参加すると以下の順番で進めていく会社が多いです。
派遣の仕組みや働く上での注意点など、基本的な部分の説明が行われます。
求職者の職務経歴や希望する職種などを登録していきます。
企業によって行われるテストは違いますが、PCの基本的な操作が出来るのかをテストする会社が多いようです。
派遣会社のスタッフとマンツーマンでの面談となります。ここでより具体的な希望職種を伝えたり、その他の要望を伝えておきましょう。
以上で登録会は終了です。
Step3 お仕事の紹介~就業開始

登録会が終わると、希望するのであれば当日よりお仕事の紹介をしてもらえます。
希望するお仕事があったのなら、応募をして就業開始となります。
以上が派遣社員として働き始めるまでの一般的な流れです。
派遣社員と派遣会社と派遣先の雇用関係について

図を見ていただくと分かる通り、派遣社員の雇用主となるのは「派遣会社」です。
「派遣先」はあくまでも派遣社員へ指揮命令を行うだけであり、「賃金や昇給の決定」や「契約の更新、終了の意思確認」などはしてはいけないことになっています。
派遣社員のままで生きていくリスクとは
不安定な雇用形態
契約期間が終わる度に、仕事を探す必要がある

派遣社員は、派遣会社と有期雇用契約を結びます。
そして派遣会社のスタッフとして派遣先へ、3か月や1年などの契約期間の間、働くことができます。
契約期間が終わってしまうと、派遣会社から仕事を紹介してもらう。もしくは自分で仕事を探さないといけなくなるのです。
これが派遣社員が「不安定」と言われる一番の要因でしょう。
派遣会社から仕事を紹介してもらえなくなる可能性

これには3つの原因があると考えます。
- 派遣先で求められる水準の仕事が出来なかった為
- 派遣社員のスキルでは紹介できる求人がない為
- 不況で派遣会社が紹介できる求人がない為
それでは一つずつ解説していきたいと思います。
派遣先で求められる水準の仕事が出来なかった為
派遣社員が派遣先の企業で、求められる水準を下回るような仕事を続けていると、派遣先から派遣会社へ連絡が行くことになりかねません。
契約期間中の解雇はされなくとも、派遣会社はその派遣社員に対して求人を紹介することが少なくなっていく可能性は十分考えられるのです。
派遣社員のスキルでは紹介できる求人がない為
派遣社員として中高年になってもずっと求人を紹介してもらい働き続けていく為には、これまでの経験により身に付けたスキルや様々な場所で役立つことが可能な資格を保有しているなどのアピールポイントが必要になるでしょう。
例えば資格持ちの派遣社員と資格を持たない派遣社員が求人の紹介を待っていたとします。すると派遣会社は派遣先に合わせた人選を行う為、資格持ちの派遣社員に優先的に求人の紹介が行われ、資格を持たない派遣社員には求人の紹介が来ないという事に繋がっていくのです。
不況で派遣会社が紹介できる求人がない為
これは派遣社員がスキルを持っていようが、どうしようもない事例です。
就職活動や転職活動だけでなく派遣として働こうと思っている人も不況という時代の流れには逆らう事ができません。
派遣先企業の人員整理のあおりを受ける

派遣先企業が業績不振により人員整理を行うとします。
そうすると、一番に人員整理の対象となるのは「派遣社員」なのです。
自社で働く社員を切る前に、派遣社員を切るというのは至極真っ当と言えます。
正社員と派遣社員の年収の格差

厚生労働省が発表した「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によれば
大企業に勤めている正社員の平均年収が374万1千円
正社員以外(非正規雇用)の平均年収が221万円
※男女合わせた平均です
なんと正社員と派遣社員の平均年収の差は150万円以上も違うという結果が出ています。
確かに時給換算すれば正社員より多くの給料を貰えている派遣社員の方は普通に居るでしょう。
しかし、派遣社員にはボーナスが支給されないケースがほとんどです。
その結果がこの「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況」で書かれてある通り、正社員と派遣社員の埋める事の出来ない格差に繋がってくるのです。
以上、派遣社員ままで生きていくリスクについて解説しました。
「正社員との生涯年収の差」や「正社員と違って不安定な雇用形態」である事が理解できたと思います。
あなたがまだ20代であるなら派遣社員として生きるのではなく、正社員を目指して行動を起こした方が賢明でしょう。
30代だとしても諦めるのは早いです。30代からでも正社員を目指せる職種はあります。

紹介予定派遣という選択肢
派遣会社の中には「紹介予定派遣」という制度を取り入れている所があります。
普通の派遣は一定期間働けば派遣先との契約は終了し、また別の派遣先を探します。しかし「紹介予定派遣」はその派遣先で正社員採用される事が前提の派遣のことを言います。
そして契約期間が終った時点で正社員になるかどうかを判断し、この企業で引き続き働きたい!と思ったのであればそのまま正社員になれるという夢の制度です。
紹介予定派遣制度の落とし穴
正社員の採用が約束されているように見えますが、契約期間中の働き方を派遣先企業に見られているという点に注意が必要です。
派遣先企業に「この人を正社員に採用するのは企業の為にならないかも…。」と思われてしまうと紹介予定派遣制度を利用したと言えど、正社員になることが叶わない可能性もあるのです。

まとめ
以上、派遣社員について解説しました。
登録型派遣社員として生きていくのは正社員として生きていくのと比べるとやはり不安定であると言わざるを得ません。
最初から派遣社員として生きていくと選択肢を絞るのではなく、正社員を目指すために
「紹介予定派遣を利用する」

「転職エージェントを利用する」

「正社員登用制度を利用する」

など、広い視野を持って行動を起こしていきましょう。
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