おそらく就職・転職活動をしている人であればこのような考えが脳裏によぎる事もあると思います。
この記事では危険なブラック企業の多い業界とその見分け方を解説してますので、本格的に就職・転職活動する前に頭に入れておくと役に立つかもしれません。
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ブラック企業の定義とは?
まず「ブラック企業」という言葉はネットから生まれた造語で明確な定義があるわけではありません。
ですが厚生労働省が一般的な特徴として以下の点を挙げています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を求めていくこと
長時間労働や賃金不払など世間がイメージする危険なブラック企業が上手く説明されていると思います。
このような企業は必然的に離職率が高くなっていき、人材不足が問題になっていく場合が多いです。
そのようなブラック企業を出来るだけ避けるためにも、まずは危険なブラック企業が多いとされている業界・職種について知っておきましょう。
ブラック企業が多い業界とは?
飲食業界

長時間労働、休日の少なさが目立つ飲食業界
飲食業界のブラック企業の問題は度々ニュースになっているので知らない人は居ないでしょう。某居酒屋チェーン店や某牛丼チェーン店など。
飲食業界では24時間営業している店も珍しくありません。その為、企業は人件費の削減をするために従業員一人一人の仕事量を増やして調整しようとするのです。
その結果が「長時間労働・休日の少なさ」に繋がるのです。
- 店長になるとサービス残業させられる
- 土日は休めない場合が多い
- クレーム対応
- どんなに忙しくて疲れても笑顔でいなければならない
製造業(食品工場)

労働環境の悪さ、サービス残業の多い食品工場
製造業の中でも食品工場はブラック企業が多い傾向にあるでしょう。
仕事内容が複雑じゃなく単調なので自分に合ってるという人も中には居るでしょう。
製造ラインでの勤務を前提として話しますと、基本的に立ちっぱなしでの業務になります。途中で休憩はありますが、それまではずっと単調な作業の繰り返しなので苦痛という人が多いのが現状です。
外部から見えにくい労働環境であることからサービス残業が定着している食品工場が多いというのも注意する点と言えます。
- 立ちっぱなしの作業なので腰痛持ちにはつらい
- 時間が過ぎるのが遅く感じる
- 製造する食品によっては工場内の温度で体を壊すおそれがある
- 衛生面に常に細心の注意を払う必要がある

IT業界(SEなど)

トップクラスの労働時間の長さを誇るIT業界
労働時間の長さからブラック企業という烙印を押されているのがIT業界です。
給与面だけをとってみれば、そこそこ良い額をもらえます。しかし個人の時間を大事にしたい人にとって長時間労働はネックになるでしょう。
この業界ではクライアントと意思疎通を図りながらシステム開発などの仕事を進めていくので最初から明確なゴールが示されていません。いきなり「仕様変更してほしいんだけど。」とクライアントが言ってきた場合でも柔軟に対応していかないといけないのです。
その上、納期は守らないといけないので必然的に長時間労働が定着化していくのです。
- システムエラーやバグが見つかれば徹夜作業
- 納期に追われる毎日

介護業界

職場の人間関係に左右される介護業界
こちらの業界もニュースなどで見かける事は多いでしょう。
仕事内容を見ると難しい作業はあまり無く、慣れてしまえばそこまで苦労することは無いでしょう。
しかし介護業界は勤務先の職場環境次第で働きやすさが変わってきます。
ひどい職場に当たってしまうとサービス残業が定着化しており、一緒に働くスタッフも殺伐としているという苦しい環境で働くことになりかねません。そしてそのような環境で利用者のお世話をしなければならないのですから離職率が高い業界というのも頷けます。
もし介護業界で働こうと思っているのなら事前に施設見学できる場所を選ぶと良いでしょう。
- 職場内の人間関係(施設による)
- 介護施設利用者と上手くコミュニケーションをとっていく必要がある
- 少なからず汚れ仕事がある

保険業界

ノルマ達成の為に営業・勧誘に追われる保険業界
保険会社での営業(勧誘)の仕事内容は個人や法人に対して自社の保険商品を提案し販売することです。
勧誘方法として電話や飛び込み営業が挙げられます。
ブラック企業の場合、ノルマが厳しく設定されているため飛び込み営業の他に自分の周りの人間(家族や友人など)に勧誘するなどの手段をとらないといけない事もあります。
特にこの傾向が強いのは中小企業に多いので注意が必要です。
- 厳しいノルマがある
- 成果を出さないと給料は上がっていかない
- 大手保険会社の場合、転勤が多くなる
アパレル業界

低賃金で休日の少なさが目立つアパレル業界
アパレル業界は低迷が続いており苦境と言われています。昨今では家を出かけてショップに行き服を買うという人そのものが減少傾向です。
大手のようにインターネットショッピングと販売店の展開を併用していかないと厳しいのがアパレル業界の現状でしょう。
入社し店員として働き続けてそのまま店員から昇格の無いまま仕事を終える人が多いです。その上、休日も少ない傾向にあり何より貰える給料も低いまま上がっていかないというのがアパレル業界の実態です。
全国に店舗を展開していない中小企業にこの傾向が強くあらわれるので、もしアパレル業界への就職を考えるなら有名な企業を目指した方が賢明です。
- 中小企業だとキャリアアップしづらい
- 基本立ち仕事なので疲れる
- 土日・祝日に休みをとれないことが多い
厚生労働省はブラック企業対策に動き始めている
過重労働撲滅特別対策班(かとく)
2015年に「東京労働局」「大阪労働局」にそれぞれ設置された、言うなれば「ブラック企業問題を撲滅するために設置された機関」のことです。
2015年7月には過重労働撲滅特別対策班(かとく)により靴を専門に販売している大手チェーン店を労働基準法違反の疑いで書類送検されました。
ブラック企業の中には長時間労働をさせていることを隠すためにデータを改ざんしているケースも少なくはないという情報があったため、過重労働撲滅特別対策班(かとく)ではデータ解析の技術を駆使してそのようなケースにも対応することが出来るそうです。
ブラック企業の見分け方
求人情報で見分ける!
キャッチコピーには注意しておこう

ブラック企業は離職者が多く人材不足です。その為、労働者を誘惑するようなキャッチコピーを考えているところが多いです。
例えば…
- アットホームで風通しの良い社風です!
- 未経験でも大丈夫!あなたの頑張りを評価します!
- 若い社員が多く急成長を続けている会社です!
などです。
アットホームで風通しが良い
→飲みニュケーションが定着している可能性が高い。社員同士の中が良い事をアピールして働きやすい環境をアピールし誘惑している場合があるので注意。
未経験歓迎
→人材不足な会社なので未経験でも大丈夫な事をアピールをして少しでも労働者を獲得しようとしている危険性が高い。
あなたの頑張りを評価
→言い換えるとノルマが厳しいのであなたが頑張らなければ給料は上がらないよという会社の場合がある。「歩合制」の可能性も高いので注意。
若い社員が多く急成長を続けている
→退職者が多く入れ替わりが激しい会社でよく見るキャッチコピー。若い社員が入っては退職していきを繰り返しているブラック企業の危険性が高いので注意。
集合写真に注意しておこう

求人情報を見ているとその企業で働いている人たちが集合して笑顔でポーズを決めてる写真に出くわすことがあるでしょう。
「風通しの良い企業ですよー!おいでおいでー!」
という人の入れ替わりが激しいブラック企業である危険性がありますので一応注意しておきましょう。
従業員数と採用人数を比較せよ

その会社の従業員数が少なく、それに対しての採用人数が多いと感じたらブラック企業の危険性は高いです。
ブラック企業は離職者が多く、人の入れ替わりの激しいことが特徴なので従業員数と採用人数を事前に調べておくとブラック企業を回避できるかもしれません。
会社HPで見分ける!
会社のちゃんとした情報公開がされているか

もしあなたが受けようと思っている会社があればその会社の公式ホームページを見てみましょう。
そこで会社がどのような事をしているのか具体的に分からない場合はブラック企業である危険性が高いかもしれません。
ブラック企業というのは自分たちがブラックだということを隠したがり、会社の実情を知られたくないので会社HPには具体的なことは書かず抽象的な情報ばかりが載っていることが多いです。
同族経営について調べる

同族経営ですと、その一族以外だと昇進が望めないケースがあること。そして社長の息子があまり有能ではないのに重要なポストを任されたりすれば会社が崩壊する可能性も高くなるでしょう。
もちろん中には小さいころから親の元で勉強してきた人も居るので一方的に同族経営が悪いとは言えませんが、注意はしておくべきでしょう。
調べ方は簡単です。会社HPで社長の名前を確認し、その社長と同じ苗字の幹部が居ればそこは同族経営の危険性が高いと言えるでしょう。
ネットで検索する
「会社名+ブラック」で検索してみる

大手企業などの大きい会社の場合はこのように検索することでリアルな会社の評判や口コミが載っている場合が多く、参考になるので求人に応募する前に検索しておきたいところです。
逆に地元の中小企業ですと情報が出回ってない場合が多いですが、思わぬ情報を得る事が出来るかもしれませんし一度は「会社名+ブラック」で検索してみると良いでしょう。
まとめ
ブラック企業が多い業界だからといって全ての企業がブラックではない事を理解しておきましょう。(その逆も然りで、ホワイト企業の多い業界でもブラックな企業は一定数存在するのです。)
何の知識も無いまま直感で就職・転職する企業を選ぶのではなく、出来るだけブラックの可能性のある企業を除外することが重要なのです。

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