この記事に辿り着かれた方の中には
「もしかしたら自分ってアスペルガーなのかも?」
と思いながらも心の中では認めたくないという複雑な気持ちを持たれているとお察しします。その他にも、社会に出て生活を営む上で息苦しいと現在進行形で感じておられる方も居るでしょう。
そのような方々へ向けて、この記事では、以下の事柄について解説していきたいと思います。
- アスペルガーという発達障害について知ろう
- アスペルガーかどうか診断してみよう
- 向いている仕事を紹介!
コンテンツ
アスペルガーとは何なのか?
アスペルガー症候群(ASD)とは発達障害の一種で、先天的な脳機能障害と言われています。自閉症スペクトラムや広汎性発達障害とも言われます。
DSMというアメリカ精神医学会の診断基準が2013年にIV-TR(第四版)から5(第五版)に改訂されて、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)という分類はなくなり、従来の自閉症(自閉性障害)も含めて自閉スペクトラム症に統一されました。
ただ、この定義はアメリカ精神医学会の診断基準であり、アメリカ以外の国の対応はさまざまです。英国では現在も多くの機関でアスペルガー症候群という診断名も使われます。私自身もアスペルガー症候群という診断名を現在も用いることがあります。
なお、厚労省が採用しているICDというWHOが規定している診断基準では、現在ICD-10 (第10版)ですが、ICD-10ではアスペルガー症候群という用語が使われてます。
(内山登紀夫 よこはま発達相談室、よこはま発達クリニック、大正大学)
アスペルガー症候群は、学校や職場などの「公共の場」においてコミュニケーションが上手くとれなかったり、人とは違った独特なこだわりや行動をしてしまうなどの傾向があると言われています。
ただ、「アスペルガー症候群はこのような行動をする!」とは断定は出来ず、どの部分がどのくらいの強さで症状が出るのかは人それぞれ違うのです。
大人のアスペルガーとは?
先ほど、アスペルガー症候群(ASD)とは先天的な脳機能障害だと紹介しました。つまり生まれつきの症状であり、大人になってから発症するわけではないのです。
対人関係が上手くいかないと言っても、言語能力や記憶力、計算能力は問題がないので学校生活では問題に気付かない、見過ごされるパターンが多いのです。
このように見過ごされたままの人が、いざ社会に出た時に
- コミュニケーションが上手くいかない
- 仕事で臨機応変な対応ができない
- 職場で同僚や上司と上手く接することができない
など、社会生活が困難だなと実感して初めて自分で気づくという人が多いのです。
自分がアスペルガーなのかチェックしてみよう!
アスペルガー症候群の特徴に自分が当てはまっているのかチェックしてみましょう!
- 相手の目を見て話せない
- 人の多い場所だと相手の会話が聞き取り辛い
- 相手の冗談や悪口、嘘などを見抜くことが困難だ
- コミュニケーション時の身振り手振りが多い。又は全くない
- 姿勢や動き方が変だと言われたことがある
- 普通にしてるのによく空気が読めないと言われる
- 人前だと極度に緊張してしまう
- 興味の範囲が限られる(他人に関心がない)
- 新しい事に挑戦せず、同じことを繰り返しがちだ
- 自分の予定を崩されるとひどく動揺する
アスペルガー症候群は「社会性」「言語コミュニケーション」「想像力」に問題があるケースが多く、リストに挙げられたものに多く当てはまるようであれば、アスペルガー症候群である可能性が高いかもしれません。

向いている仕事を紹介!
「障害者雇用」について
向いている仕事を紹介する前に、障害者雇用について知っておきましょう。
身体的、精神的に障害のある人が普通の人と同じく、能力や適性に応じた職場に就職できるように事業主や自治体などが障害のある人を雇用することを言います。
企業が募集している障害者雇用枠に応募するには「障害者手帳」を持っていることが前提条件です。なので精神科や心療内科でしっかりと診断をしてもらう必要があります。
障害者雇用枠で採用された場合は、例えば電話対応などの業務を免除されるなどのメリットがあるので、一般雇用枠ではなく障害者雇用枠に応募してみるというのも選択肢の一つです。

向いている仕事のポイント
- 一人で黙々と作業ができる
- 同僚や客と関わる事が少ない
- 電話応対が少ない
- マニュアルがしっかりしてる
アスペルガー(ASD)の方は、出来るだけ臨機応変な対応が求められる業務やお客さんと接する業務がある仕事は避けた方が良いと考えます。ある程度、経験を積めば慣れることが出来るかもしれませんが、無理をして困難な道へ進む必要は全くありません。
製造業・工場

製造業・工場では生産工程が確立されていて、マニュアルがしっかりしている点が特徴です。つまり臨機応変な対応を求められる業務はあまり無いと言えます。
そしてチームで進めていく作業より一人で黙々と作業をする仕事が多い(職種にもよる)ことも、アスペルガーの人には向いている仕事だと言えるポイントですね。

IT関係(プログラマーなど)

アスペルガーの人は、接客などの相手によって対応が変わる仕事は向いていません。しかし、合理的に仕事が進んでいくIT関係の仕事は向いていると言われています。
専門の資格を取得することで社内での評価も上がりますし、転職しやすさも上がるので、IT関係の仕事に元々興味があったという人は目指してみてもいいかもしれませんよ。

事務職(経理など)

書類作成やデータ入力、伝票処理などの業務であればアスペルガーの人でも十分対応可能と言えます。適性がある人も中には居るでしょう。
資格を持たなくても就職できる職種でもあるので狙ってみる価値はあると思います!
障害者雇用で入社できるなら「来客対応」や「電話対応」などの苦手分野の仕事を免除されるケースが多いでしょう。

カスタマーサポート(コールセンター、テクニカルサポートなど)

カスタマーサポートの業務には必ずお客様とコミュニケーションする必要があります。一見するとアスペルガー症候群と相性が悪いように見えがちですが、実はこのタイプの仕事はマニュアルがしっかりとしています。つまり、どのようなお問い合わせにはどのような対応をするのかが明確になっている場合がほとんどです。
コミュニケーション能力の向上も目指せる仕事なので、挑戦してみてもいいでしょう。
まとめ
アスペルガー症候群(ASD)は生まれつきの脳の特性なので、気づいたからといって完治させることは難しいとされています。
発達障害に詳しい精神科や心療内科に通院することで多少は改善するケースもあるそうですが、それも個人差があります。しかし、診断を受ける事により自分にどのような特徴があるのか理解できるのは、今後の自分の仕事選びをする場面では役に立つことでしょう。
- 専門機関へ診断を受けに行く事。
- そして自分を良く知る事。
まずは、ここから始めていってはいかかでしょうか?

エージェント | 対象者 | 求人数 | 特徴 |
就職Shop | 18歳~30歳 中卒以上 求人エリア:東京 神奈川 埼玉 千葉 大阪 兵庫 京都 | 書類選考スキップ 人材大手リクルートキャリアが運営しているので安心! 未経験OKの求人が多い 模擬面接に力を入れてくれる | |
DYM就職 | 18歳~29歳 高卒以上 求人エリア:全国 | 担当者による手厚いサポート 優良企業の紹介 サービス満足度90% | |
ハタラクティブ | 18歳~29歳 中卒以上 求人エリア:東京 神奈川 埼玉 千葉 大阪 | 未経験の20代に特化! 約60,000人のサポート実績 首都圏での就職ならココ! | |
ジェイック | 17歳~34歳 高卒以上 求人エリア:全国 | 書類選考スキップ 利用者に合わせた就職講座 営業職の求人に強い | |
ウズキャリ | 18歳~29歳 高卒以上 求人エリア:東京 神奈川 埼玉 千葉 大阪 名古屋 福岡 | 首都圏の求人に強い ブラック企業の排除 | |
ワークポート | 20代~40代 学歴不問 求人エリア:全国 | IT・WEB業界に強い IT系ではトップクラスの実績 | |
Geekly | 20代~50代 未経験OK 求人エリア:東京23区中心 | ゲーム業界に強い |